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天然ガスは
どこにある?

天然ガスは世界を見渡しても、原油に比べ地域的偏在は少なく、広範囲に存在する地下資源です。
国別には旧ソ連(ロシア・CIS諸国)が一番多くイラン、カタールなどが続きますが、原油に比べて中東地域に偏るような地域格差はなく、全世界的に分布していると言えます。これは日本国内においても同様で、北海道から沖縄までの主な平野の多くには天然ガス鉱床が広がっていることが確認されています。

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在来型ガスと
非在来型ガス

特定の資源、鉱物が集中している場所を「鉱床」と言いますが、天然ガスの場合は地下に存在する環境により4つのタイプに分けられます。

それぞれは「水溶性ガス」「構造性ガス」「炭田ガス」「石油系ガス」と言われ、在来型ガスとして一括りされることもありますが、これらは貯留層の炭化水素の状態によって便宜上分けているので明確な定義があるわけではありません。

ガスの種類

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在来型ガス

水溶性ガス

地層水に溶け込んだ状態で鉱床となっている。

構造性ガス

地層構造に天然ガスが封じ込められて鉱床を形成している。

炭田ガス

石炭が出来る過程で発生したメタンが鉱床となっている。

石油系ガス

原油に溶存している状態のもので水溶性ガスと異なり、エタン(C2H6)以上の炭化水素も多く含まれる。

非在来型ガス

4つの在来型ガスのほかにも「シェールガス」や「メタンハイドレート」等に代表される非在来型ガスの存在も一般に知られるようになりました。
今までは、その存在自体は確認されているものの、安定して取り出せる技術が無かったために手つかずの資源でしたが、近年の生産技術の進化と天然ガス単価の上昇により商業生産が始まっています。